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前稿に引き続き、三部作ラスト、見届けてまいりました。



第一部・176「大菩薩峠 (1957)」 の冒頭で、いきなり罪なき老巡礼者を斬り殺した男・片岡千恵蔵 (1903-1983)  演じる日本映画界屈指のダークヒーロー(そんなだから実はヒーローにあらず笑なんだけど)、その名は「机 龍之介(つくえ・りゅうのすけ)」 。ぼくだけが主人公である彼に感情移入できず、なんでなんで〜と思っているのかな?と思いきや、前稿でもリンクしましたが三部作を一気観した方のレビュー ↓ を読んで、あ〜みんなそう思うよね、と良かった、納得しました。




錦之助ざんまい(徹夜で三部作観賞された方のサイト)




 ↑ このレビューにあるような素晴らしい考察はぼくには無理なんですけど、激しく同意したいのですが、主演・片岡千恵蔵=机 龍之介、ほんと無茶苦茶とゆうか、キチガイ、狂ってるのです。




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 ↑ 監督・内田吐夢 (1898-1970)  当時(制作前?)のコメントより ↓


「(主人公は)剣と血の宿命をおびて、何の反省もなく、因果の世界にのたうちまわる」


さらに、原作小説の世界観に流れているという「仏教的因果関係(思想)」を、「よくは摑めていないけれどその雰囲気だけは狙ってみたい(この映画の面白さはそこにある)」と 語っておられます。

そう、先ず始めに、なぜ主人公が罪なき老人を斬り殺したのか?理由はまったく語られてません。が、そこにこの原作のテーマでもある「業」があると言うこと。大正2年〜昭和初期、28年間に渡り新聞連載された原作小説のはじまりがそこにあるわけで、3部作に渡って千恵蔵、自分が斬り殺した老人の霊に怯えます、そして老人の孫娘とか斬り殺した嫁の義弟に追われたり、因果応報とゆうのでしょうか?繰り返されます。しかしすでに書きましたが千恵蔵、強すぎるんです、敵なし。かつ名刀への執着あるしそれを手にしたら人を斬りたくて斬りたくて我慢ならんのです。それらを、極少&低音&極遅の台詞まわしで古典芸能みたいに演じる片岡千恵蔵、女が惚れるのはそこ(笑)。



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「業(ごう)」


カルマとか言われますが、人間誰もが持つ「苦悩」を見たが最期、斬り殺さずにはいられないとゆうか、かつ同時に斬ってしまったことでその殺された側の「苦悩と業」を背負ってしまうという図式、お分かり頂けますでしょうか?わからんよね? チャンバラ=勧善懲悪ではない、これはそんな三部作なのです。にも関わらず、総天然色オールスターで1年1本ずつでそこそこヒット(らしい)なわけですから、正直ほんとそれが一番のおどろきです。



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あらためて第一部から振り返りましょう。総括してみます(長くなるよ〜)。

主人公・机 龍之介、を演じる片岡千恵蔵は、幕末・江戸の名門無敵道場の跡継ぎを目されている武士でした。 第一部、山梨甲州・大菩薩峠で人殺し(彼にとってはやむなく業を断ち切ったと言いましょうか)をした千恵蔵は、道場に戻ったところ、病床にある師匠であり父に叱責されます。



「おまえの剣は乱れておる」



向うところ敵ゼロの千恵蔵も、ずばり言い当てられてしまうわけです。でもそんなことでへこたれません。

その夜、シリーズ全般に渡って重要な役どころになる女性が彼を訪ねます。女は明日、城内で開かれる由緒ある剣戟大会で、千恵蔵が対戦する相手の妻でした。でこともあろうに女は、千恵蔵に「負けて下さい(試合に出ないで下さい)」と嘆願するのです。 女は知ってるんです千恵蔵のえげつない強さを。だからここで愛する旦那が負けて(それはイコール死を意味する)出世街道まっしぐらだった何もかもが喪失するかもしれないことへの恐怖からの行動です。


当然千恵蔵「うん」なんて言いません。で、記憶ややおぼろげなんですが、千恵蔵は女にこう(ゆう趣旨なことを)言います。




「武士が八百長するとゆうことは、女が操を捨て他の男と不貞するに相応しい」




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女・長谷川裕見子(1924-2010) そう、船越英二の奥様で、英一郎さんのお母様です。  



女を追い払った千恵蔵は、しかし力持ちの下男に命じて、夜道を帰る長谷川裕見子を襲わせ小屋に拉致監禁、昔の映画なのでグロテスクには描かれませんが、千恵蔵、裕見子さまを犯してしまいます(酷)。

失意で家に帰った裕見子さま、さらにそのような行動が愛する旦那にバレ、離縁を突きつけられ号泣します。

翌日、剣戟大会で千恵蔵、木刀の勝負ですが旦那の脳天をかち割り殺します。その帰り道、なんと裕見子さまが現れ「私には戻る所がございません」と抱きすがるのです。そこに殺された旦那の部下たちがぞろぞろやってきて「復讐」とばかり斬り掛かりますが、当然千恵蔵皆殺しにします。

そして
千恵蔵と裕見子さまは江戸を離れていきました。



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 ↑ 若き 中村(のちの萬屋)錦之助 (1932-1997)   は、無惨に殺された旦那の実弟です。つまり裕見子さまの義弟でもあるわけで、「兄の仇と義姉の奪還」を誓いひとり二人を追うことになります。GPSも携帯もネットも無い時代、どのように「情報」や「居場所」を探るのか? そこに 月形龍之介 (1902-1970)  演じる「裏宿の七兵衛」が活躍します。この男、本職は泥棒です。でも庶民の味方なので悪代官やずるいことしてる商家とかばかり狙います。そして、第一部の冒頭でみなし子になってしまった 丘さとみ (1935-)  を救い、彼女の親代わりとして(さとみちゃんを安心できる旅館などに預け働かせつつ)さとみにとっても、錦之助にとっても因縁の相手、千恵蔵の行方を追うのです。



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千恵蔵は京都におりました。裕見子さまと夫婦になって、幾太郎という産まれたばかりの子どももおります。が、千恵蔵朝からごろごろだらだら酒飲んで働きません。さすがに裕見子さまも金は入れない酒ばかりの千恵蔵をなじり険悪な毎日です。千恵蔵は千恵蔵で、新選組みたいな奴ら(見方を換えれば時代のテロリスト集団)とつるみ、夜な夜な斬り殺しラブな日々です。

そこへ、なんとか仇の居場所を突き止めた錦之助がやってきて、果たし合いを申し出ます。

その書状を見た裕見子さまは驚愕です。義弟が(色々あったけど今の旦那になってしまった)千恵蔵と斬り合おうとするのですから。もはやすっかり千恵蔵に絶望している裕見子さま、果たし合いに向おうとるする千恵蔵に、


「あなたは私の夫を殺し、今度はその弟を殺そうとしている!」


激しく抵抗し、刃物を向けて突進したりするなかで、千恵蔵、まるで「じゃかましいわ〜」みたいなノリで裕見子さまを無惨にも斬り殺します。



大丈夫ですか?付いてこれてます?



でもこれ、まだ第一部の中盤なんですけど(笑)。


千恵蔵、斬り殺した女の業を背負い、さらに残酷にも幼子を置き去りにして去ります。もちろん錦之助はタッチの差で仇討ち叶わずとゆうことです。そして第一部のラストでは戊辰戦争(明治維新前の戦い)に新選組側で参加した千恵蔵、新政府側の攻撃を受け爆風で失明、そこに錦之助駆けつけ追い詰めますが、千恵蔵、滝に飛び込んで姿を消して第一部終了。



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三部作を観て、個人的には ↑ この2本目が1番面白かったです。



千恵蔵は今度は東に戻ろうとします。その道中、様々な人(大道芸人とか、「お尋ね者・千恵蔵」を懸賞金目当てで追いかける輩とか、さらに新たな女たちが絡んで、大江戸ロードームービーみたいなかんじだったので楽しかった。


原作 Wiki にあるように、戊辰戦争後、日本の歴史通りに明治新政府の時代にはならず、パラレルワールドなのか彼らはまだ、江戸時代のつづきに暮らしております。 

さて、盲目になった千恵蔵、滝から流されたぶん和歌山のある寺で救われ療養しているところから第二部が始まります。この寺には心中に失敗して生き残ったあわれな女もおりました。その女こそ、千恵蔵が斬り殺した裕見子さまそっくりな容姿(二役)で、好意をもたれた千恵蔵は因果を感じつつ、二人で新天地へ向おうとします。 が、ニュー裕見子さまを偏愛している男がいて妨害に遭い、千恵蔵しかたなく一人で旅立ちます(のちに再会した千恵蔵、この男を斬り殺します笑)。

目が見えなくても人は斬れる、ひとたび刀を持てば妖気=英気みたいなのを感じるのでしょう、キチガイとゆうか変態ですから。でも日常生活は困るわけです。ニュー裕見子さんは、そんな千恵蔵を匿い、自分は嫌々ながらも芸者として働いておりました。



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そこに悪代官登場♡ 山形勲 (1915-1996)     (写真は別・晩年)


酒癖悪い女グセ悪いこの殿様(またその演技っぷりが超絶最高!)芸者遊びもじぶんの地位を利用してやりたい放題で、ついにニュー裕見子さまを凌辱してしまうのです。失意のニュー裕見子さま、こんな汚れた体では生きて行けぬと千恵蔵あてに書き置き残して自害します。

一方、錦之助は、可愛い丘さとみとともに、月形龍之介の情報を頼りに千恵蔵の行方を追っておりますがなかなか遭遇できません。千恵蔵はひとり東方へ向かい、道中いろいろあってある温泉宿に辿りつきます。そこで 大映映画のトップ女優かつ「母もの女優」の定番と言われたザ・川口浩のお母様・小暮三千代 (1918-1990)    と出会います。シングルマザー小暮さんには、千恵蔵が無慈悲にも捨てた最初の裕見子さんとの間に産ませた息子・幾太郎と同じ年頃の子どもがいて、ここでキチガイ千恵蔵やっと父親の顔・心境になります。温泉宿とゆうのも良かったのでしょう、小暮さんの介抱と芽生える愛情もありついに、


「ここ(温泉宿)で余生を暮らそう」


と口にして、人殺し人生からの卒業を仄めかすに至ります。



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115「赤線地帯 (1956)」監督 溝口健二  の小暮三千代(写真右端)



そこで事件です。先の悪代官一味が温泉宿にやってきて村の名士に因縁を吹っかけ、多額の献金を要求してきたのです。そして白昼堂々暴力ざんまい。引退の心境の千恵蔵、見て見ぬフリです。が、小暮さんの懇願についに腰をあげ、宿にあった槍をたずさえ悪代官連中の輪の中へ、そしてバッタバッタ突き殺しまくります。


「そこまで!」


輪の中から離れ見ていた悪代官・山形勲叫びます。そしてこのキチガイ殺し屋・千恵蔵を自らの野望のためヒットマンとして多額の報酬で雇うことを持ちかけます。あっと言うまに、引退→小暮三千代母子との平和な余生、解消です。山形勲から名刀をさずけられた千恵蔵、見えない目で刀を握りわくわくです。小暮三千代泣きながらすがりますがもはや無駄、刀、血、刀、血、やっぱ千恵蔵やめられんわけです。悪代官に召し抱えられた千恵蔵、母子に未練の別れの言葉もないまま、籠に揺られ温泉宿をあとにします。

ここで錦之助到着しますが時すでに遅く、第二部終了



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完結編。


悪代官の野望とは、年齢的にもキャリア的にもじぶんのほうが上だったはずなのに、若く聡明な 東千代之介 (1926-2000)  に、甲府城々主の座を奪われたことへの恨み、醜いいちゃもんです。だからヒットマン千恵蔵を仕向けて千代之介を殺し、じぶんが城主になろうと画策していたのです。 千恵蔵にすれば何でもいいんです、善悪なんて関係ありません、人さえ斬れれば(笑)。 悪代官は甲府に赴き、城下で辻斬り騒動をおこさせます。罪なき民が謎の男に殺され、千代之介の城下町を混乱させるのです。



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 ↑ 東千代之介はとても人格者で民の信望も集めていますので、悪代官・山形勲の汚いやり口との対比が見ていてぞくぞくします、これが時代劇ならではの楽しみ。



ここで錦之助、やっと辿り着きます。そして悪代官の屋敷を訪ね、その許しのもと VS 千恵蔵で「仇討ち」をさせてくれと(そのような役所的手続きを踏んだわけです)。が、山形勲「そんな男いたっけなあ〜」と知らばっくれます。そして錦之助を牢獄に放り込みます。そう、ヒットマン千恵蔵による千代之介暗殺なるまではとゆうことです。




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そこで軽業師みたいな月形龍之介登場、錦之助脱獄します。そして運良く千代之介の私邸に逃げ込みます。千代之介は幕末の時代にあって進歩的で、西洋の文化を勉強しております。見たこともない蒸気船の模型とかに触れた錦之助、「仇討ち」とゆう執着が時代遅れなものであるとゆうこと、狭い日本から外に出てみることの可能性を心に刻みます。そして千代之介に召し抱えられ、VS悪代官ズとの流鏑馬(やぶさめ:馬に乗って走りながら矢を放つ神事)大会で優勝したりします。

一応お尋ね者でもある千恵蔵は人知れず廃寺みたいなところで匿われております。そして夜な夜な出動して街を混乱させ、来るべき千代之介暗殺指令を待っているわけです。

そこに紫頭巾姿の女・喜多川千鶴 (1930-1997)    が訪ねます。彼女は悪代官の斡旋で親族に嫁入りするはずだったのですが、顔に醜いアザを作ってしまい破談、おまけに悪代官に犯されそうになり千恵蔵のもとへ。悪代官も千恵蔵には手出しできないので、ここで二人暮らしします。無口な千恵蔵、目も見えない、そしてあっちも絶倫(たぶん)なので愛の巣になるわけです。


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すんでのところで悪代官の企みがバレてしまい、千代之介勝利。山形勲は失墜させられ江戸で取り調べとなりました。苦虫顔の勲、これ以上企みがバレないよう千恵蔵の住まいに火を付けて女もろとも焼き殺そうとします。もちろん千恵蔵火の中でも不死身です、30人くらいに取り囲まれても皆殺しです。 そして女とともに向うは原点回帰・大菩薩峠へ。

千代之介から、進歩的日本の未来のありかたを感化されたとはいえ錦之助、やはり「仇討ち」したいわけなので二人の後を追います。道中、丘さとみとも再会します。



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物語を追うのでいっぱいで書いてきませんでしたが、千恵蔵、夜毎悪夢にうなされてもいたわけです。大菩薩峠で斬り殺した老巡礼者の亡霊をはじめ、じぶんが殺めた者たちの業や苦悩を背負い続けてへろへろなんです。そして行き倒れかけたところを親切で裕福なおじさんに助けられ、その大きな家で療養します。 そこでも悪夢にうなされた千恵蔵、深夜に刀をたずさえ外に出ます。ぶらぶら歩いてると、水車小屋から若い女が出てきます(徹夜でなにかしてたみたい)。女の前に立ちふさがった千恵蔵、何も言わず女を斬り殺します。で寝所に戻ってすやすや寝ます。開いた口が塞がらないのはおれだけではありません。顔にアザ持つ紫頭巾の喜多川千鶴も、さすがに咎め失望を隠せません(理解できないよねこんな男!)。

さらに千鶴ちゃんは衝撃の事実を知ることとなります。療養している親切なおじさんの亡くなった娘が、実はあの1st 裕見子さんだったのです!つまり、千恵蔵はじぶんが斬り殺した女の実家で羽根を伸ばしてたわけです。

だから羽根なんて伸びません、悪夢が頻繁になり、ついには裕見子さんが白昼に化けてでてきます。半狂乱になる千恵蔵。


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 ↑ あらためて裕見子さま。地味な表情でヒロインぽくないところが、侘び寂びきいてて良い感じ。三部作に渡り大活躍でした。




いっぽう、錦之助はさとみちゃんと先に大菩薩峠に辿り着きました。さとみちゃん、理由なく千恵蔵に殺された爺ちゃまの墓標に手を合わせます。と、峠の脇に小さな小屋があり、そこにあの力持ちの下男だった大男と、幾太郎が住んでいるではありませんか!下男はあのあと色々あって、千恵蔵が残したひとり息子を育てていたのです。しかも峠にいれば、きっと幾太郎の父親・千恵蔵に再会できると信じて。

話を聞いた錦之助、もはや「仇討ち」が無意味であることを悟ります。いくら千恵蔵がキチガイで極悪でも、彼を慕い待ち続ける子どもがいるのですから。

そこへ、足軽みたく月形龍之介登場、千恵蔵が錦之助の義姉・裕見子さまの実家に潜伏している情報をもたらします。 やにわに激しい雷雨のなか、錦之助ダッシュで向います。



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千恵蔵、気が触れたように雷雨の中さまよってます。もう完全にイカれてます。止めようとする紫頭巾の女を突き飛ばし叫んでます。

「幾太郎〜」

今更、捨てた息子の名をひたすら叫び、濁流うずまく橋へ。そこに錦之助もやってきます。もはや仇討ちではなく、非情な男のカルマを断ち切るべく抜刀します。が、橋が陥落、「幾太郎〜」と叫びながら、千恵蔵ひとり流されていきます。河は真っ赤です、血の濁流に飲まれていって「終」。


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 ↑ 原作本(写真は1960〜61年リメイク版・主演・市川雷蔵のもの)



原作はどんなだか知りません。未完の長編なので主人公・机 龍之介は死んでません。とゆうことは、血の河に流されてまた、千恵蔵どこかで? いやはや長くなりました、おれお疲れ様(疲)。


いやでもほんと見応えある三部作、最期まで「業」の意味がよく分からないままだったのですが、単純な「強きを挫き弱きを助ける」構図ではない時代劇。人間、男と女、欲、死生観など、あとになって思い出すほどじわじわ感じられるというか、色々違った見方、考え方もできる、そんな大作でありました。

また機会があれば再見したいです。




キネマ旬報ベストテン 1959  選外



大菩薩峠 Wikipedia




2020年 8月28日
ラピュタ阿佐ヶ谷「痛快!東映時代劇まつり」で観賞


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大菩薩峠 完結篇
月形龍之介
2017-02-24